PCでホームシアターを組む
映画など5.1chサウンドに対応した音楽を楽しみたい場合は、PCでホームシアターを組んでみてはいかがでしょうか?
メリットをフルに活かせるのは5.1ch対応コンテンツの再生ですが、全方向から音が鳴る環境を用意できれば、2.1chでも臨場感が高まります。
テレビへ接続するのと同様に、PCでホームシアターを組む場合も、複数のスピーカーがセットになったタイプのセット商品が無難です。
自力で組むことも不可能ではありませんがい、PCオーディオの場合は配線がネックになりやすいです。
昨今はPCから直接メインオーディオ兼スピーカーのユニットを接続して、無線接続で複数のスピーカーを同期できるタイプが人気を集めています。
ホームシアターとは
ホームシアターは映画館のような全方向から音が鳴る環境を作ることで、一般的には以下5つのスピーカーを活用します。
- センタースピーカー × 1
- サブウーファー ×1
- 方向別のスピーカー ×4
方向別のスピーカーは部屋の4隅に設置することによって、全方向から音が鳴る環境を作るのがホームシアターの特徴です。
タイプによってはサブウーファーとセンタースピーカーがセットになっているタイプがあります。
ホームシアターの種類
ホームシアターの基本は5.1chですが、最新オーディオではさらにスピーカーを増やしたタイプが登場しています。
ホームシアターの種類を一覧にまとめました。
C:センタースピーカー
LFE:サブウーファー
L:フロント左チャンネル
R:フロント右チャンネル
SL:サラウンド左チャンネル(主に左後方)
SR:サラウンド右チャンネル(主に右後方)
C:センタースピーカー
LFE:サブウーファー
L:フロント左チャンネル
R:フロント右チャンネル
SL:サラウンド左チャンネル(主に左側)
SR:サラウンド右チャンネル(主に右側)
SBL:サラウンドバック左チャンネル
SBR:サラウンドバック右チャンネル
7.1chのサブウーファー2個バージョン
C:センタースピーカー
LFE:サブウーファー
L:フロント左チャンネル
R:フロント右チャンネル
SL:サラウンド左チャンネル ×2(主に左斜め前と左斜め後ろ)
SR:サラウンド右チャンネル ×2(主に右斜め前と右斜め後ろ)
SBL:サラウンドバック左チャンネル
SBR:サラウンドバック右チャンネル
9.1chのサブウーファー2個バージョン
C:センタースピーカー
LFE:サブウーファー ×2
L:フロント左チャンネル
R:フロント右チャンネル
SL:サラウンド左チャンネル ×2(主に左斜め前と左斜め後ろ)
SR:サラウンド右チャンネル ×2(主に右斜め前と右斜め後ろ)
SBL:サラウンドバック左チャンネル
SBR:サラウンドバック右チャンネル
FPrL:フロントプレゼンス左チャンネル
FPrR:フロントプレゼンス右チャンネル
RPrL:リアプレゼンス左チャンネル
RPrR:リアプレゼンス右チャンネル
音楽を楽しむならスピーカーはなるべく多い方がいい
ホームシアターのチャンネル数は7.1ch以上になると対応できるデバイスが限定されます。
YouTubeなどの平凡な動画や、ボイスチャット・ビデオチャットで会話をするだけなら、マルチスピーカーの恩恵をほとんど感じられません。
映画を流す場合も、再生デバイスが5.1chだったら7.1chを組んでいても劇的な違いを感じられないでしょう。
それに対して音楽の場合は設定次第になりますが、スピーカーが多いほど臨場感が高まりやすいです。
ミュージック音源の大半は2.1chになっていますが、オーケストラで同じ楽器の数が多いほど迫力が増すように、マルチチャンネルも設定をしっかり行えばオーケストラのような臨場感が出ます。
何を目的にするかでホームシアターの種類を決めてみてください。
PCでホームシアターを組む注意点
PCでホームシアターを組む場合は、入力端子、電源、設定ツールの3点を確認してみてください。
一部ではテレビとの接続をメインにしたホームシアターキットがあり、そのままパソコンに接続できないケースがあります。
また、せっかくPCで組むのであれば、PC上の専用ソフトでオーディオのバランス調整をできるタイプがおすすめです。
PCスピーカーを選ぶポイント
料金は割高になりやすいですが、ホームシアターは一度組むと手軽に買い換えたりアップグレードをすることが難しいので、時間をかけて納得のできるホームシアターキットを選ぶようにしましょう。